勢理客の十五夜祭り シーシーカンカンに萌え❤️
かねてから噂には聞いていた勢理客(じっちゃく)の獅子舞。
近いのに、生まれて◯十年も見たことがなかった。
先日、浦添市美術館の学芸員・金城聡子さんから
この獅子舞の獅子頭は、漆でできている!と聞いて、
これは見に行かなきゃ!と出かけた。
なんでもこの獅子舞は400年も前からあるとか。
しかも国の無形民族文化財だと。驚いた。
勢理客公民館の周りの狭い辻々から、人々がわらわら出てくる。
あっという間に、舞台の前は子ども連れの親子で一杯になった。
舞台裏になっている公民館には、出番を待つ空手着の子どもたち。
壁に貼られている番組の数に驚く。27番!
獅子舞だけではなく、婦人会などによる歌に踊りに盛りだくさんだ。
ありがたい伝統芸能の舞台という以前に、地域のお祭りなのだ。
今に生きているお祭りなのね。素敵。でも今日中に帰れるかしら??
子どもたちの空手の演技に続いて、地域の保育園児による出し物が始まった。
シーシーカンカンという、これまた戦後から受け継がれている演技。
か、か、かわいい。かわいすぎる。。。
手作りのお獅子に、チビたちが2人づつ入っている。
獅子というより大きな猫の真似をしている姿が、もうたまらない。
おばちゃん、もう必死で写真撮りましたよ。身内か?という勢いで。
後ろ足の子が、前の子を肩車してみせる獅子が立ち上がるシーンは
この演目の一番の見せ場。しかしなかなか持ち上がらない。
そりゃそうよ。チビがチビを肩車って簡単じゃない。
やっと成功した時は、会場全体拍手喝采と同時に、オォォっという人類の普遍的な
喜びに身悶えする大人たちの静かな地響きにも似た感動の呻きが。
息を殺して見入ってたため、肝心の写真も撮れずじまい。何しに来たんだか。
この子たちが、この獅子舞の伝統を受け継いで行くのね。
それこそ地域を守っていく獅子神さまなのね、と感慨にふけっていると、
始まった獅子祈願。
そして座開きの踊りが始まり、本格的に十五夜祭りの舞台が幕を開けた。
シーシーカンカンで大興奮して疲れ切り、カメラも壊れたので
肝心の獅子頭のどアップが撮れなかったという人生の波乱を乗り越えるべく、
浦添市観光協会さんのサイトうらそえナビからグッドテイストフォトをゲット。
この獅子頭は、デイゴの木でできていて漆を塗って仕上げてあるそうです。
デイゴは軽いからね。漆を塗ることで丈夫になるし、テッカテカで綺麗だし。
体の毛は芭蕉、尻尾は馬の尻尾でできているそうです。
この獅子と十五夜祭りのことをもっと知りたい方は、
10月16日(日)の午後2時から浦添市美術館で行われる講座にどうぞ!
本獅子の展示もあるようですよ。
浦添市観光協会うらそえナビ